1リーグ3地区制を提唱してみるテスツ(その5)

実はこれから書くようなシステムじゃなくて、
「年間順位の下位2チームは四国リーグ行き。
 さらにチーム全員強制的に八十八ヶ所巡り」

とかでもいいとは思うんですがね。

プロ野球改革の大きな柱でありながら
まだ決着の気配すらない問題、
それはドラフト。

こちらも1リーグ対2リーグ論議のように、
ウェーバー制=貧乏チーム=善玉
自由競争=ナベツネ=悪玉
という論調になっていたけれども、
果たしてこれはどうか。

ウェーバー制でも指名拒否や裏金を使った
不正はありえないわけではないし、
MLBへの人材流出を加速させるとの声もある。
戦力を均衡させるためには
ウェーバー制しかないと思うけれども、
メジャー流出を防ぐには
チームと選手の意向が最大限尊重される
システムが必要になるのでは。

そこで提案したいのが、
「指名権オークション制度」である。
ドラフトは完全ウェーバー制で行うけれども、
その指名する順番を各チームが取引できるようにするわけ。

例えば、ドラフトの目玉となる大物選手がいるとして、
ウェーバー制ならば年間最下位のチームが
真っ先に指名することになるはず。
そこで他のチームがどうしても指名権が欲しい場合、
ドラフト会議の席上で「競り」にかけるのである。
もちろん、現金払い。

取引が成立すれば、指名権を落札したチームが
有力な選手を手に入れることができるけれども
指名権を売ったチームは資金を獲得できるので
(目玉級の選手なら10億は下らないだろう)
FAや外国人で戦力を補強でき、
結果として戦力の均衡が達成できるという寸法。

年間下位4チームは
「指名権の売却」はできても
「指名権の購入」をできないようにすれば、
ドラフトで少しでも小細工ができるように
年間順位を上げる努力をするはずで、
前回で書いた下位チームの脱落防止にもなる。

もしこんなシステムになったら、
また「選手は商品じゃない」とか
言い出す人が出るのかもしれないけれど、
実は「選手を商品として売れなかった」ことに
日本のプロ野球の問題があると思われ。