1リーグ3地区制を提唱してみるテスツ(その4)

で、tsr案の利点と欠点を考えてみます。

<利点>
・12球団による多様な対戦カードの創出
プレーオフによる興味の引き止め効果
・3地区制によるホーム意識の高揚

プレーオフという一発勝負の面白さは
昨年のパのプレーオフでも広まったと思われるので、
現在の欠陥含みの制度ではなく
整ったかたちのプレーオフを、というのが主眼。
3地区制は従来のプロ野球には希薄だった
地域との物的・人的交流への期待もあり。

<欠点>
・巨人−阪神戦など人気カードの組み合わせが減少

1チームとの対戦が28回戦から13回戦に減るので、
現状の人気カードが減ってしまう問題。
しかし特定の球団の人気頼みは
現状で行き詰っているわけなので、
新たな制度下で人気の向上を図ればよい話。

オリックス−横浜、西武−広島といった(自主規制)カードの誕生
まあなんだ、巨人−阪神が正のシナジー効果だとすれば
こういう負のシナジー効果もあるというか。
全体の人気が底上げされれば問題ないと思うが。

・ホームの移転があった際にモメる
前回挙げたルールに従うと、
可能性の高いところで言えば
オリックスが名古屋より東に、
あるいは西武が御茶ノ水より東に移転すると
地区の組み替えが必要になってしまうわけで。
オリの例では中日が現在ハイレベルな西地区に
追いやられてしまうので、
「名古屋より東への移転反対!大津あたりにしろ」
とか抗議行動が起こりそうな予感。
実はこれに近い問題が、楽天の新設のおかげで
現在2軍のリーグで起こっている模様。

・勝ち組と負け組が分かれやすい
これが3地区制最大の弱点。
順位決定が6チームから4チームになると、
チームとチームの間のゲーム差が拡大しやすくなり、
「ひとつ上のチームを目標に」という
動機付けがなくなってしまって
下位チームがシーズン途中で勝負を投げてしまう問題が
MLBでも見られるので、ここをどうすべきか。

サッカーのように1部と2部の入れ替えがないプロ野球で、
最後まで下位チームの意欲を持続させるには?
そこで提唱したいのが、この問題を
プロ野球改革のもうひとつの目玉といわれている問題と
一緒にして解決してしまう方法なのだけれども、
詳細は以下次回(まだ引っ張るか)。