外山恒一vs唯一神

都知事選の外山恒一の得票数、15,059票。ドクター中松(85,946票)や桜金造(69,526票)、91年の内田裕也(54,654票)と比較するとやや物足りない結果とも言えるだろうし、あの政策やテレビ的な知名度の無さを考えれば予想外の善戦とも言える(内川久美子に負けたのは間違いなく予想外だったが…)。
ちょっと思いついて、ネット型候補の先達と言えばこの人、っていうか神、唯一神こと又吉イエス又吉光雄)と比較してみた。唯一神は沖縄時代から数えて9回地方・国政選挙に立候補していて、以下のような結果を残している*1

選挙名 得票数 得票率
1997 宜野湾市長選 516 2.77%
1998 参院選沖縄選挙区 4,007 1.65%
1998 沖縄県知事 2,649 0.37%
2001 宜野湾市長選 2,111 8.33%
2002 名護市長選 80 0.25%
2002 沖縄県知事 4,330 0.77%
2003 衆院選東京1区 698 0.29%
2004 参院選東京選挙区 8,382 0.15%
2005 衆院選東京1区 1,557 0.56%

唯一神、01年の宜野湾市長選で8.33%も取ったのかよ!と一瞬ビビるが、実はこの時は現職以外の立候補者が唯一神しかいなかったのであった(反市長派の市民とか複雑だっただろうなぁ)。名前が売れてきたのは02年の沖縄県知事選あたりからで、03総選挙から05総選挙で得票を倍増させたのはネット効果か。
一方、外山恒一は選挙に出るのは2回目で、前回は05年に鹿児島県の霧島市議選に立候補している。

選挙名 得票数 得票率
2005 霧島市議選隼人選挙区 122 0.64%
2007 東京都知事 15,509 0.27%

霧島市議選の122票は票数や得票率で見ると少なく見えるが、最下位当選者が966票であることを考えるとそんなに泡沫とも言えない結果。
比較してみると、YouTubeとかニコニコ動画での外山人気の割りには意外と両者に差が無いことがわかる。同じ選挙区をベースとする唯一神04参院と比べると今回の外山氏が倍くらい票数は取ってるのだが、得票率で見ると東京に来た頃の唯一神とあまり変わらない。ちなみに唯一神が総選挙に出た東京1区千代田区・港区・新宿区)で見ると外山氏の得票は705票だから、やはり今回の外山氏≒03年の唯一神ということが言えよう。
唯一神は夏の参院選東京選挙区に出るために都知事選を見送ったそうで、もしこちらに出てれば外山氏といい勝負の得票数だったんではないかと思われ、参院選でも大体この15,000票前後がネットでの盛り上がりの指標になるかと。外山氏は次は熊本市議選(15日公示、22日投票)だそうで、双方の資金のこととか考えると直接対決は当分無さそうだけれど、2010年の参院あたりで一度ガチで外山vs唯一神を見てみたいものですな。単に「外山恒一腹を切って死ぬべきだ」と外山氏のそれに対する返しを見たいだけかも知れないけど。

*1:データは又吉イエス非公式サイトのものを参照した。