キャラクター流るる果てに

ちょっと忙しくしているスキに
タリウムの少女フラれて殺人少年
濃ゆい犯罪が相次いだわけですが、
新しくて若い犯罪のはずなのに印象としては何故か
「ベタだなあ」と思ってしまう部分がある。

「科学部員はマッドサイエンティスト」なんて
あなたは80年代のマンガですかとツッコまざるをえないし、
「シカトされたから切り付けた」とか
2時間ドラマでもやらねえよ最近、というくらいベタ。

彼らがこうした「設定」を選択してしまうのは、
ありとあらゆる「設定」のキャラクターの氾濫に加え
「個性的である」=「インスパイヤしてはいけない」という
自己圧力みたいなもののキツさがあるんでしょうが、
その結果一時代前の「設定」を引っ張り出してきてしまって
本人は新しいつもりなのに実はレトロであるという
皮肉なことになっているわけですな。

というわけで、当ブログの結論としては
「若者よ90年代からインスパイヤしなさい、浜崎さんのように」
と強く訴えたい(嘘)。