18.8歳の地図

マツケンとかやってたせいで遅れたネタ。

OngakuDB.comによると、
音楽ファンが「思い出に残る曲」を聴いた年齢を平均すると
18.8歳になるんだそうで。

で、じゃあ自分が18.8歳だった頃に流行ってた曲って何よ?ってことで
CDTVの過去チャートで調べてみた。
18.8歳ってことはだいたい18歳の誕生日から41週くらい。
勘定してみたら、1996年の11月4週あたりになる。

Top10はこれなわけですが。

1位 Can't Stop Fallin' in Love / globe
2位 PRIDE / 今井美樹
3位 a boy 〜 ずっと忘れない / GLAY
4位 NICE BOY! / シャ乱Q
5位 恋心 / 相川七瀬
6位 これが私の生きる道 / Puffy
7位 NOW AND THEN 〜 失われた時を求めて / MY LITTLE LOVER
8位 YELLOW YELLOW HAPPY / ポケットビスケッツ
9位 クラシック / JUDY AND MARY
10位 銀色の夢 / 森高千里

思い出に残ってないなあ・・・。
これが私の生きる道」は買ってるけど。
というか、この辺に挙がってる曲って
18.8歳で聴いて思い出に残る曲ではないですやね。
15とか16で追っかける曲ではないかと。

おそらく、この平均18.8歳っていうのは
音楽の聴き方がラジオ中心だった年配者が平均を上げて、
テレビ中心の若年層が平均を下げる構図になってると思われ。

ラジオ世代の頃は個人の生活時間に対する
メディアの侵食率が今よりぐっと少なくて、
ユーザーの年齢がそこそこ上がってこないと
売り手がアプローチできない面があり、
結果としてヒットはハイティーンから20代前半あたりに
支持される曲に多いんではないかと。
例えばサザンの「勝手にシンドバッド」なんて
ローティーンが聴いても単に意味不明で、
「意味不明なとこが楽しい」と思えるような年齢でないと
面白くなかったのでは。

逆にテレビ世代の場合、
日にいくつもの番組を使ってユーザーにアタックできるので
ローティーンのうちから「囲い込み」をして
長い間商売相手にしようというのがビジネスモデル。
ならば、ローティーンに理解できない
トンガった表現は不必要というかむしろジャマで、
ファッションやメディア受けといったものも含めた
パッケージとして優れたソフトが良いものとされたと。
上の1996年11月4週のチャートは
そうしたテレビ世代の図式のひとつの完成形というか、
爛熟期に入った感があり。

じゃあ「その次」って何なのよ、という話は
また次の講釈で(次じゃないかもしれんが)。