外山恒一と日本国憲法第14条

ITmedia News: AmebaVisionで政見放送削除 都選管が依頼、YouTubeも
うーむ、どうなんだろう。アメーバはいわゆるMADも含めて全部削除したようですが。
そもそも、都選管の言う「平等」ってヤツをどう理解すればいいかが難しい。政見放送は本命から泡沫候補に至るまで「平等」に意見を伝えることを保障するためにあるもので、それが「過度に見やすい状態」にあるからといって「不平等」と呼ぶのは、かなり抵抗がある。権力がバックになって情報発信を煽り、それを「見ざるを得ない状態」にする「プロパガンダ」はまずいけれど、外山恒一の場合はいちユーザーの動画投稿から端を発しているし、そもそも他の候補者だって「平等」に動画を投稿されるチャンスはあったわけで(どうしてネトウヨの諸君は石原慎太郎政見放送をアップしないのか?)。著作権関係が整備されてないのに、とりあえず肖像権は主張できそうな候補者本人や制作の実行為を行った放送局でもなく、都選管が削除を要請するってのもねぇ。「結果が平等」でなくてはならないという都選管な発想だと、YouTubeが最近やってる「YouChoose'08」は「共和党民主党以外の第3党をシカトし、しかも動画を作れる有力候補にしか参加できない差別的コンテンツ」*1になってしまうのか。

*1:YouChoose以外で第3党には何か外山的なステキ動画アップしてる候補はいないのかと思って探してみたが、今のところ未発見。00年と04年のラルフ・ネーダー関連が少しあったくらい。