エントリの練習がてら。

今や翻訳界のアイドルであり、
全国に相当数の「柴田系」の院生を生み出してしまった
(簡単に真似できるわけないのにね・・・)
罪作りな柴田元幸センセイの『ナイン・インタビューズ』を先日購入。
インタビューのCDをiPodで通勤中とかに聴いている。

この本にも登場する村上春樹も写真と語りがずいぶんイメージ違う人ですが、
柴田元幸もなかなか渋い声でびっくり。
自分で「背が低い」ってネタにしてるせいか?

内容ではやはり、ポール・オースターの9.11に関する言及に考えさせられるものが。
生粋のニューヨーカーであるオースターは
ブッシュやチェイニーを「邪悪な白人」と怒りを込めて言うわけですが、
それに取って代わるビジョン(エネルギー政策とか)は
オースターが口にしても今ひとつ伝わるものがなくて、
結局アメリカの分裂を自分で語ってしまっている感があり。
まあ『リヴァイアサン』のベン・サックスみたいに
ぶち切れてしまうわけにもいかず、現実はとかく厳しいわけですが。

ときに、柴田センセイが同僚の佐藤良明センセイと
たまにやってるバンド「佐藤君と柴田君」の音源って
誰か録ってないんですかね?
さすがにタワレコとかでは売れないだろうけど、
『ナイン・・・』みたいな音源と抱き合わせなら
ファンが飛びつきそうな気がするんですが。