グレンデルのごとく

年の終わりに。
荻上チキvs小谷野敦、クリプトンvsDMP、MIAUvs権利者団体、テラ豚丼、KFC、へいわぼけ…と、インターネッツ界隈は年の瀬になってバタバタとキナくさいネタが降ってきましたが、この辺の「匿名なつもりの人々」のいる場所が無くなってきたのが今年のwebってことになるのかな、と。
いろいろと個別に事情やルールというものはあるのだけれど、個人的な感想としては単純に「ネット人大杉」であり、mixiのような隣人が近いツールだけではなくて、2chやはてダですら「匿名であることの良さ」を生かすには難しい空間になりつつあるんじゃないかと。ガリラヤ生まれの某スーパースターは「邪悪で不義な時代はしるしを求める」(マタイ書16章4節)と言っていたけど、多くの人を相手に関心を引くには「しるし」が必要であり、今の人大杉なネット空間においていちユーザの存在感がこの先生きのこるには、匿名で安全に積み上げていく選択肢はナシだという無意識の踏まえがあって、皆生存のために匿名の枠を踏み出していく、というのが今の状況なんじゃないですかね。そこに付随してくる責任やら権利やらの「邪悪」や「不義」にユーザとサービスがどう向き合うのか、とりあえず編集人はニコニコプレミアムにでも加入して眺めるべきかしらん、と思っているのですけど。だって最近は8割方動画が途中で止まるんだぜブラザー。